松浦広明副学長、世界保健機関が新設する気候変動と健康に関する二つの技術諮問委員会 に同時選出

本学の松浦広明副学長が、世界保健機関(WHO)が新設する二つの技術諮問委員会(「環境・気候変動・健康の経済学に関する技術諮問委員会」「健康・気候変動政策に内在する倫理に関する技術諮問委員会」)に同時選出されました。どちらの委員会でも日本の研究者としては唯一の選出になります。松浦副学長は、資源配分における人権の役割を研究している医療経済学者・人口学者で、2019年から先月まで、国連世界観光機関(UNWTO)の世界観光倫理委員会委員を務めました。
11月30日から12月12日の日程で、アラブ首長国連邦で開催されていたCOP28 では、史上始めて「気候と健康に関する宣言」が採択され、気候変動のもたらす健康被害に注目が集まりました。新設された二つの技術諮問委員会は、それぞれ経済学および倫理学の視点からWHOがこの課題に取り組むための指針・手法の立案・策定、科学的なエビデンスの評価等に関してアドバイスを行います。

環境・気候変動・健康の経済学に関する技術諮問委員会の創設メンバーは次の10名です。

・ローラ・ ボイケ(英国ヨーク大学教授・同技術諮問委員会委員長)
・ジョアン・コスタ=フォント(英国ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授)
・ローラ・デ・プルー(英国インペリアル・カレッジ・ロンドン助教授)
・オリヴィエ・デシンズ(米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授。)
・イーライ・フェニチェル(米国イェール大学教授)
・マーティン・ヘンシャー(豪国タスマニア大学教授)
・ユヴァラージ・クリシュナモーシー(印国ESIC医科大学助教授)
・アシャール・マリク(基国アガ・カーン大学助教授)
・松浦広明(松蔭大学副学長・教授)
・バーナデット・オヘア(英国セント・アンドリュース大学上級講師)

参考:https://www.who.int/groups/technical-advisory-group-on-economics-for-environment-climate-change-and-health

健康・気候変動政策に内在する倫理に関する技術諮問委員会の創設メンバーは次の12名です。

・ワエル・アルデライミー(米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授)
・ジョン・コーゴン(英国ブリストル大学教授)
・ラモン・ロレンツォ・ルイス・グイント(比国セントルークス・メディカルセンター医科大学准教授)
・纪思翰(中国清華大学准教授)
・タマラ・ルーカス(英国ランセット誌元エグゼクティブ・エディター)
・松浦広明(松蔭大学副学長・教授)
・ゴータム・メノン(印国アショカ大学教授)
・K・スリナス・レディ(印国インド公衆衛生財団(PHFI)創設者・元会長)
・ニコール・レッドヴァース(加国ウェスタン大学准教授)
・マティルデ・ルスティクッチ(亜国ブエノスアイレス大学教授)
・ヴェリナ・ワイルド(独国アウグスブルク大学教授)
・カラデー・ライト(南ア国南アフリカ医学研究評議会主任専門科学者)

参考:https://www.who.int/groups/technical-advisory-group-on-embedding-ethics-in-health-and-climate-change-policy

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